2008年6月11日

2008年度サンゴ礁モニタリング・リーダー養成講座 開催要項


コーラル・ネットワーク(CoralNetwork:CN)では、日本財団助成事業として、2008年度「サンゴ礁モニタリング・リーダー養成講座」を下記の通り実施します。

■講座概要
サンゴ礁生態系のために私たちができることの一つに、サンゴ礁の健康診断「リーフチェック(Reef Check:RC)」があります。RCは世界84ヶ国・地域で、ボランティアダイバー・研究者・地元住民により行われています。日本でも1997年から実施されており、現在は30以上のリーフチェックチームが活動しています。NPO「コーラル・ネットワーク(CN)」は1998年から日本でのリーフチェックを推進しています。

 この講座では、リーフチェックの調査に必要な知識を持ち、チームを率いることができるリーダーの養成を目指しています。そのため、調査方法、調査対象種の同定方法などを学科(5科目)・海洋実習(RC実習、底質同定2日間)で学び、試験に合格した方を「サンゴ礁モニタリング・リーダー」として認定するものです。日本財団助成事業として2006年度より開催し、今年度で3年目を迎えました。

リーフチェックでは、限定され、かつ簡易な調査方法を採用しているため、大学・大学院で習得する広範な知識は必須ではありません。専門的な知識が全く無くても受講できますので、サンゴ礁生態系について理解したい、という方にもぜひご参加いただきたいと思います。 あなたもリーダーとして、新たなチームの立ち上げ、既存チームの支援をしませんか? 国際サンゴ礁年の今年、ぜひ、リーフチェックでサンゴ礁の環境保全活動を盛り上げましょう!

※コーラル・ネットワークについて
コーラル・ネットワークは、リーフチェックを日本で推進することを目的としたNPO(非営利団体)で、今年で活動10年を迎えました。
米国カリフォルニアのリーフチェック本部に登録された3名のリーフチェックコーディネータが所属し、本部と連絡を取りながら、国内で独自にリーフチェックの実施・普及・支援活動をしています。


■講義内容
学科(5科目)
○リーフチェック調査方法
 リーフチェックの背景や実際の調査方法について解説します。

○魚類同定トレーニング
 リーフチェック調査対象魚類の同定方法を中心に、そのサンゴ礁における役割についても解説します。試験有。

○無脊椎動物同定トレーニング
 リーフチェック調査対象無脊椎動物の同定方法を中心に、そのサンゴ礁における役割についても解説します。試験有。

○サンゴ礁一般、底質同定トレーニング
 リーフチェックにおける底質調査の解説、サンゴ礁生態系におけるサンゴの役割、造礁サンゴの同定方法を中心に、サンゴについて解説します。試験有。

海洋実習
 リーフチェック調査方法(米原、渡嘉敷は実際のリーフチェックに参加)、底質調査の同定について指導します。データ集計講座、底質同定の試験有。

※全ての試験に合格した方をリーダーとして認定します。


■実施予定

調査地/ポイント名学科海洋実習・試験利用ダイビングサービス
第1回
終了
石垣島/米原
(沖縄県)
2008年
4/3(木) 3科目
4/4(金) 1科目
2008年
4/5(土) 実習2本
4/6(日) 実習2本(兼RC)
ダイビングサービス島人
第2回
終了
渡嘉敷島
(沖縄県)
2008年
6/12(木) 3科目
6/13(金) 1科目
2008年
6/14(土) 実習2本(兼RC)
6/15(日)実習・試験1本ずつ
シーフレンド
第3回
終了
伊豆大島/秋の浜
(東京都)
2008年
7/31(木) 3科目
8/1(金) 1科目
※事前に都内で行うコースも予定
2008年
8/2(土)実習2本
8/3(日)実習、試験 1本ずつ
グローバル・スポーツ・クラブ
日程等は現時点のもので、変更になることがあります。


■定員・対象
各回20名
・主にリーダー層のダイバー(ダイビング経験50本以上が望ましい)
・ 学科はダイビング経験がなくても参加は可能です。
・ 経験本数が満たない方やその他ご心配のある方はご相談ください。


■参加費
10,000円 (本講座は日本財団助成事業です)
・費用に含まれるもの:座学資料、実習時の現地交通、タンク、ウェイト、施設使用料、保険
・費用に含まれないもの:食事、宿泊(実施地点により、現地までの交通、実習時のレンタル器材
※海洋試験の追試は助成対象外のため、実費を負担いただきます。
※荒天時は次回海洋実習参加費用から2,000円割引します。


■講師プロフィール
宮本育昌(みやもと やすあき)
 RCコーディネータ、RCトレーナーズトレーナー。CN事務局長。
幼少より広島の片田舎で花鳥風月を愛して育つ。大学・大学院では統計物理学を専攻し、富士ゼロックス株式会社に就職後は半導体関係の研究開発に従事した後に、2007年4月よりCSR部社会貢献推進グループで社員ボランティア活動の推進に携わる。また、大学時代から自然保護を志し、現在はCN事務局長及びRCコーディネータとしてリーフチェックを推進している。「魚オタク」を自称する水中マクロ写真派ダイバーでもある。


■主催
コーラル・ネットワーク


■問い合わせ・申し込み先
コーラル・ネットワーク事務局()


※件名を「第○回リーダー講座申込み(もしくは問い合わせ)」とし、下記内容をメールにてお送りください。
<申込み記載事項>
氏名(フリガナ)、郵便番号・住所、電話、Fax、携帯、携帯mail、e-mail、生年月日、血液型、ダイビング暦(年数・本数・ランク),最終ダイビング(○年○月○日、場所)

※以下は、回答の該当部分を残し、他を削除してください
昨年度の受講なし/あり(受講内容をご記入ください)
リーフチェック参加なし/あり(参加年、場所、担当をご記入ください)
器材レンタルなし/あり(必要な器材をご記入ください)
ダイビング保険なし/あり(保険名をご記入ください)
デジタルカメラなし/あり
興味大物/小物/魚/サンゴ/その他(具体的に)
職業会社員/公務員/自営業/学生/その他(具体的に)

※渡嘉敷島の場合
 旅程(渡嘉敷島到着・出発の日にち)も記載。なお宿泊先は、送迎の都合でシーフレンドを予定しています。
※伊豆大島の場合
 宿泊先は万立荘の予定です。希望がある方はその旨も記載してください。


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2007年度開催実績
2006年度開催実績