リーフチェック鹿川 (2016) 調査結果

調査地点名西表島 鹿川湾 中の瀬 (沖縄県)
調査日2016/11/19
チームリーダ野口定松
チーム科学者土川 仁
開催者ダイブサイト・ノ口
コーラル・ネットワーク
参加人数3人
水深6m
10m
月齢19.4
潮名中潮
天候
気温28℃
水温海面27℃
-3m27℃
-10m27℃
透視度50m
岸からの距離0.8km
河口からの距離1km
河口の幅10m
集落からの距離14km
集落の人口800人
底質Seg1Seg2Seg3Seg4
合計平均標準偏差
ハードコーラル10 5 7 8
307.52.08218.75
10131214
4912.251.70830.625
ソフトコーラル 0 1 0 0
10.250.50.625
1 0 0 0
10.250.50.625
最近死んだサンゴ 3 2 5 8
184.52.64611.25
7 1 2 3
133.252.638.125
富栄養化の指標となる海藻 0 0 0 0
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0 0 0 0
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海綿類 0 0 0 0
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0 0 0 0
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27302824
10927.252.568.125
22262623
9724.252.06260.625
0 2 0 0
20.511.25
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シルト 0 0 0 0
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その他 0 0 0 0
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0 0 0 0
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魚類調査Seg1Seg2Seg3Seg4
合計平均標準偏差
チョウチョウウオ類 5 0 4 3
1232.16
7 3 6 2
184.52.38
イサキ類(コショウダイ類) 0 0 0 0
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0 0 0 0
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フエダイ類 0 0 0 0
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サラサハタ 0 0 0 0
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0 0 0 0
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ハタ類(30cm以上) 0 0 0 0
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0 0 0 0
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メガネモチノウオ 0 0 0 0
000
0 0 0 0
000
カンムリブダイ 0 0 0 0
000
0 0 0 0
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ブダイ類(20cm以上) 0 1 3 4
821.826
3 4 7 0
143.52.887
ウツボ類 0 0 0 0
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0 0 0 0
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無脊椎動物調査Seg1Seg2Seg3Seg4
合計平均標準偏差
オトヒメエビ 0 0 0 0
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0 0 0 0
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ガンガゼ類 0 0 0 0
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0 0 0 0
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パイプウニ 0 0 0 0
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0 0 0 0
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シラヒゲウニ 0 0 0 0
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0 0 0 0
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ナマコ類 0 0 0 0
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0 0 0 0
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オニヒトデ 0 0 0 0
000
0 0 0 0
000
シャコガイ類 1 2 0 1
410.816
0 1 0 0
10.250.5
ホラガイ 0 0 0 0
000
0 0 0 0
000
イセエビ類 0 0 0 0
000
0 0 0 0
000
被害・ゴミ調査Seg1Seg2Seg3Seg4
合計平均標準偏差
アンカー被害0000
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ダイナマイト被害0000
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その他の被害0000
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魚網屑0000
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その他のゴミ0000
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コメント【S】(6m)
調査ラインは、湾の中央部にある離礁の礁斜面上に設置されている。 HCの割合は、昨年の51.3%から18.8%に大幅に減少した。 この調査線付近は、従来は、多くの種、形状の造礁サンゴ類が見られる場所であったが、 昨年の調査の段階で、2015年夏の台風によりテーブル状のサンゴはほとんど見られなく なっていたが、さらに大幅に減った。 これは、夏場の高水温による白化がひどく、さらに白化がひどい状況の中、 付近を猛烈な勢力(最接近時890hPa)の台風14号(MERANITI)が通過したため、 白化で弱っていた、もしくは死んでいたサンゴがコロニーごと 飛ばされてしまったためと思われる。 調査を行った11月においてもまだ水温は28度あり、白化しているサンゴが目立つ。 見た目では、全面積の5%程度、生きたサンゴの中の25%程度が白化している。 11.3%見られた最近死んだサンゴは、すべて高水温による白化によるものと思われる。 ベルト調査では、大きな変化は見られなかった。 オニヒトデやシロレイシガイダマシといったサンゴ食生物や、病気は見られなかった。 サンゴの生育環境としてはよい状況が保たれていると思われるので、 今後の回復の様子を見守りたい。

【M】(9m)
調査ラインは、湾の中央部にある離礁の礁斜面にあるクレバスの側面の中腹に設置されている。 HCの割合は、昨年の63.1%から30.1%に減少した。 調査ライン付近は、元々被覆状のリュウキュウキッカサンゴが優占していた海域であり、 その状況は変わっていないが、 夏場の高水温による白化がひどく、さらに白化がひどい状況の中、 付近を猛烈な勢力(最接近時890hPa)の台風14号(MERANITI)が通過したため、 白化で弱っていた、もしくは死んでいたサンゴがコロニーごと 飛ばされてしまったためと思われる。 調査を行った11月においてもまだ水温は28度あり、白化しているサンゴが目立つ。 見た目では、全面積の5%程度、生きたサンゴの中の25%程度が白化している。 7.5%見られた最近死んだサンゴは、いずれも高水温による白化によるものと思われる。 ベルト調査では、20cm以上のブダイ類が増加していた。 オニヒトデやシロレイシガイダマシといったサンゴ食生物や、病気は見られなかった。 サンゴの生育環境としてはよい状況が保たれていると思われるので、 今後の回復の様子を見守りたい。

【全体】
白化がひどい状況の中の9月に襲来した、猛烈な台風14号(MERANITI、最接近時890hPa)によって、 多くのサンゴがコロニーごと根こそぎなくなってしまった。 調査を行った11月末でもまだ水温が28度あり、 回復傾向に見られるものの、まだ多くのサンゴが白化している。 調査ラインから少し離れたところにある、直径7mを超えるアザミサンゴも 全体が白化し、上部はすでに死んでおり、かろうじて下部に色が残る程度である。


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